ホーホー先生のブレイクタイム(2025.12.18記)

(2025.12.18記)【一般】

 

ホーホー先生、不登校の子に「将来の話」をしてもいいんですか?

 

こんにちは。ホーホー先生です。

今日は、よく聞かれる質問について考えてみようと思います。
「不登校の子に、将来の話をしてもいいんでしょうか?」という問いです。

 

「今はそんな余裕ないです」
「将来の話をすると、かえってプレッシャーになりませんか?」
そんな声も、たしかによく聞きます。

 

ホーホー先生も思います。
無理に未来の話をする必要は、ありません。

 

でもね。
キャリアの話=進路の話だと思ってしまうと、
大事なものが、少し見えなくなる気がしています。

 

キャリアって、本当は
「どんな仕事に就くか」だけの話じゃなくて、
「どんなふうに生きていくか」という、もっと広い話。

 

たとえば——
・今日はどこまでなら動けそうか
・何をしている時間が、少し楽か
・人と距離をとりたいのか、少し話したいのか

 

こうした小さな選択も、立派なキャリアです。

 

不登校の子どもたちは、
「自分はどう感じているか」を確かめながら、
毎日、とてもたくさんの決断をしています。

 

それに気づくこと。
言葉にしてみること。

 

それが、自分を客観的に見る力(メタ認知)
少しずつ育てていくのだと、ホーホー先生は感じています。

 

だから、将来の話をするときも、
遠い未来を語る必要はありません。

 

「来週、どうしたい?」
「今の自分、どんな感じ?」

そんな問いかけで、十分なんです。

 

不登校の子にとってのキャリア教育は、
“前に進ませるためのもの”ではなく、
“立ち止まっている自分を、ちゃんと見るためのもの”。

 

ホーホー先生は、そう思っています。

 

さて、今日の問いです。

あなたは最近、
「今の自分」を、ちゃんと眺める時間を持てていますか?

 

また、ここで考えましょう。
ホーホー先生でした

ホーホー先生のブレイクタイム(2025.11.10記)

(2025.11.10記)【一般】

 

🔥「焚き火のそばで考える――“焦らない勇気”」

こんにちは、ホーホー先生です。
気づけばもう、秋も深まり、カレンダーも残りわずか。
「もう一年が終わってしまう…!」と、少し焦る気持ちになっていませんか?

 

 

でもね、今日はそんなあなたに、焚き火の話をしたいんです。

 

夕方、少し肌寒い空気のなかで、パチパチと薪が燃える音を聞いていると、
不思議と気持ちが落ち着いていきます。

 

火は急ぎません。

 

焦って燃やそうとすると、煙ばかり出て、なかなか炎が育たない。
でも、ゆっくり空気を送りながら見守ると、ちゃんと自分のタイミングで燃えてくれるんです。

人の成長も、それに少し似ています。

 

「もう1か月半しかない」と思うと、心がギュッと縮こまってしまうけれど、
「まだ1か月半ある」と思えば、不思議と呼吸が深くなります。
時間の長さは同じでも、見方を変えるだけで、心の温度が変わるのです。

 

この季節は、焦らずに「今」を整えるのにぴったり。
できなかったことよりも、「今できる小さなこと」を見つけてみましょう。

 

たとえば、身の回りを少し片づける、温かいお茶をいれる、
誰かに「ありがとう」を伝える。
それだけでも、心の火がやわらかく灯ります。

 

年末に向けて、世の中が少し慌ただしくなっていくなか、
ホーホー先生はこう思います。

 

「焦らなくていい。火は、ちゃんと燃える時を知っているから。」

 

あなたの中にも、ちゃんと燃えるタイミングがあります。
どうか、それを信じて、ゆっくり歩いてくださいね。

 

 

🪶ホーホー先生のひとことメモ

「“もう”ではなく、“まだ”。
焦らない勇気が、心の余白をつくります。」

 

ホーホー先生のブレイクタイム(2025.10.4記)

(2025.10.4記)【一般】

 

🍁秋の夜長に「ひとり時間」を味方にする

— 静けさと友になるということ —

 

秋の夜が深まると、ふと自分の心と向き合う時間が増えていきます。
昼間の喧騒が落ち着き、外の虫の声や夜風の音が静かに流れるとき、
心の奥にあった思いや記憶が、そっと顔を出すことがあります。

 

そんなとき、私たちは少し戸惑うかもしれません。
「ひとりって、さびしいな」
「こんなことを考える自分は、弱いのかもしれない」
でも実は、その“ひとりの時間”こそが、自分の心を整えるための大切な入り口です。

 

心理学者カール・ロジャーズはこう語っています。

「孤独を恐れずに、静けさと友になること」

 

孤独をなくそうとするのではなく、静けさと“友だち”になる。
それは、ありのままの自分を受け止める練習でもあります。
誰かと比べず、何かを生み出そうとせず、
ただ「いまの自分」を感じてみる時間を持つこと。
それが、こころの再生をゆるやかに支えてくれるのです。

 

たとえば、夜寝る前に小さな灯りの下で日記をつけてみるのもいいでしょう。
「今日、心が動いた瞬間」を一行だけ書く。

嬉しかったこと、少し落ち込んだこと、どちらでもかまいません。
自分の“こころの揺れ”に気づくことが、心を育てる第一歩になります。

 

秋の夜長は、焦らず、無理をせず、
「自分のペースで整える時間」として過ごしてみませんか。
誰かと過ごす時間も大切ですが、
自分と向き合う時間もまた、私たちをやさしく強くしてくれるのです。

ホーホー先生のブレイクタイム(2025.9.20記)

(2025.9.20記)【一般】(リフレッシュ期を経て久しぶりの投稿)

 

「長い夏の向こうに」

今年の夏は、まるで終わりのないトンネルのようでしたね。
朝も夜も熱気がまとわりつき、心も体も休まらない。
「いつまで続くのだろう」と思った方も多かったのではないでしょうか。

 

けれども、季節は必ず進みます。
ある朝ふと感じる空気の軽さ、夜風のひんやりした匂い。
静かに、確かに、終わりは近づいているのです。

 

心の世界も同じです。
悩みや不安に覆われ、出口が見えない時期があっても、
その状態がずっと続くわけではありません。
人の心には回復する力があり、
ほんの小さな“変化のサイン”は必ず訪れます。

 

そのサインに気づくには、
まずは立ち止まり、自分の気持ちに耳を傾けること。
「最近、風が少し涼しい」と感じるように、
「昨日より少し楽になった」と自分に語りかけること。
それが支援につながる大切な一歩です。

 

秋の空は、頑張ってきた心と体に
「よくここまで来たね」と語りかけてくれます。
もし今、長い夏のただ中にいる人がいたら――
どうか覚えていてください。
季節は巡り、心もまた動き続けています。
そしてあなたにも、やがてほっと息をつける秋がやって来ます。

ホーホー先生のブレイクタイム(2025.7.22記)

(2025.7.22記)【一般】

 

地上で鳴く、その短い夏に。——蝉の一生から学ぶこと

夏が来ると、どこからともなく聞こえてくる蝉の声。
一斉に鳴きはじめるその音は、暑さを一層際立たせるようでもあり、どこか懐かしさを呼び起こすようでもあります。

蝉の成虫としての命は、およそ1週間から長くても2週間。
でも、地上に出てくるまでに、実は6年から7年という長い時間を、土の中で過ごしています。
誰にも気づかれず、光も差さない土の中で、じっと、地上に出るその「とき」を待っているのです。

ようやく地表に出たその瞬間から、蝉は全力で鳴き、生き、命を次につなごうとします。
その姿は、私たちの「今を生きる」ことの意味を問いかけているようにも感じます。

たとえ見えなくても、心に残る時間がある。
たとえ短くても、全力で生きる日々がある。

静かな土の中で過ごす「準備の時期」と、賑やかな「本番の時間」。
私たちの人生にも、きっとそういうリズムがあるのかもしれません。

夏の蝉の声に、少し耳を澄ませてみませんか?

© International Psychological Science Lab.