ホーホー先生のブレイクタイム

(2025.6.25記)【一般】

「得意・不得意」って、ほんとうは宝の地図。

 

みなさん、こんにちは。
今日は「得意・不得意」について、ちょっとお話ししてみようと思います。

 

🕊 得意って「できること」じゃなく、「やってみたいこと」かも?

 

「得意なことはなんですか?」と聞かれて、パッと答えられますか?
「うーん…特にないかも」と思ってしまう人もいるかもしれません。

 

でもね、得意って、必ずしも「すごくできること」じゃなくていいんです。
「好き」「なんとなくやってみたい」「気づいたらやってる」
そんな感覚こそ、あなたの“得意の芽”かもしれません🌱

 

🐢 不得意は、悪いこと?

 

不得意なことって、できれば避けたくなるよね。
でもね、こう思うんです。

不得意なことは、「誰かの得意」に出会えるチャンス!

たとえば、人前で話すのが苦手な人がいたら、その人の話を静かに聞いてあげる“聞き上手さん”がいるかもしれません。
お互いの苦手と得意が出会うと、チームが生まれるんです。

 

不得意はダメなものじゃなく、「助けていいんだよ」ってサイン。
苦手があるって、誰かとつながるきっかけになるんです✨

 

🌈 自分マップを描いてみよう!

 

今日のおすすめワークは、「自分マップ」を描くこと。
好きなこと・なんとなく気になること・やってみたいこと・ちょっと苦手なことも、ぜんぶ書き出してみてください。

 

見えてくるのは、できる/できないの地図じゃなく、
あなたの「やってみたい」「こうありたい」の地図です。

 

得意・不得意って、点数をつけるものじゃなくて、
「あなたらしさ」を教えてくれるヒントなんです。

 

自分のこと、ちょっと好きになってみる。
それだけで、きっと明日がやさしくなりますよ。

 

 

 

(2025.6.12記)【一般】

🕊️〜人とつながるって、どういうこと?〜

 

今日は「人とつながること」について、ひと息つきながら考えてみましょう。

 

人は、一人じゃ生きていけない――
そんな言葉、聞きなれていますよね。でも実は、「つながり」は心の安全基地なんです。

 

「この人と話すとホッとする」
「自分のままでいていいと思える」
そんな関係がひとつあるだけで、人は変わる力を取り戻します。

 

でも、忘れてはいけないことが一つ。
支援する人にも、つながりが必要なんです。

 

一人で頑張りすぎていませんか?
あなた自身が安心してもいい場所、話していい相手、ありますか?

 

つながりは、相手のためだけじゃなく、自分のためでもある。
「つながること」は、支援の入り口であり、支援者の命綱でもあるのです。

 

今日も、あなたの中に小さなつながりが灯りますように。

 

また、ひと息つきに来てくださいね。
ホーホー。

 

 

 

(2025.5.29記)【一般】

🌧️「やまない雨はない」――梅雨の向こうにある光

 

雨が降り続くと、なんとなく気分まで曇りがちになります。
洗濯物は乾かないし、出かけるのもおっくう。
気づけばため息も多くなっているかもしれません。
でも、思い出してみてください。
雨のあとの空が、いちばん澄んできれいだったことを。
長く降った雨がやんだあと、ふっと差し込む光や
虹の気配に、思わず立ち止まってしまうような瞬間があります。
それはまるで、「がんばってたね」と
空がそっと声をかけてくれているようです。
人生の中にも、時には“長い雨”のような時期があります。
先が見えず、じっと耐えるしかないような時。
でも――
「やまない雨はありません。」
止んだときには、きっと今より一歩先へ進んでいるはず。
そんな希望を胸に、今日もひとつ深呼吸してみましょう。
雨の音に耳をすませながら、
静かに心を整える季節にしていけたらいいですね。

 

 

 

(2025.5.6記)【一般】

🌳「まっすぐ育つ木」ばかりじゃない 〜新緑の季節に、心の成長を見つめて〜

春から初夏にかけてのこの季節、木々がいっせいに芽吹き、濃くなっていく緑に心が和みます。ふと空を見上げれば、まっすぐ空に伸びる木もあれば、風に揺れて曲がりくねった枝ぶりの木もあることに気づきます。

 

どちらが「正しい」のでしょうか?

 

実はどの木も、光を求めて、自分にとって最も自然な方向に伸びているだけなのです。

 

子どもの育ちも同じです。
まっすぐに見える道を進む子もいれば、途中で立ち止まったり、遠回りしたり、思わぬ方向に伸びていく子もいます。でも、それは決して間違った育ちではなく、その子なりの「今、必要な育ち方」なのです。

 

心理支援の現場では、「どうしてあの子はこうなんだろう?」という問いに出会うことがあります。でも、まっすぐ伸びないからこそ見える景色、そこにしかない気づきや強さもあるのです。

 

私たちは、そんな一人ひとりの“枝ぶり”に目を向け、無理に矯正するのではなく、自然な成長をそっと支える存在でありたいと願っています。

 

この新緑の季節、子どもも、大人も、自分らしく伸びていく姿を温かく見守る。そんなまなざしを、学校にも、家庭にも広げていけたら──。そう願っています。

 

 

(2025.4.18記) 【一般】

 

🌸新年度の光と影──心が疲れたときにこそ、「小さな行動」で未来を変える

4月。
新しい制服、新しいスーツ、新しい場所、新しい出会い。
駅のホームや車内、学校や職場に漂う、どこか初々しく、前向きな空気。
そんな空気にふと気持ちが和らぐこともあります。

でも、その裏側で、少しずつニュースになりにくい「しんどさ」が積み重なっているのも事実です。
「退職代行」「人身事故」といった、重たい話題が流れてくることもあります。
新しい環境で踏ん張っている人たちの中には、
「本当はしんどい」「誰にも言えない」そんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。

 

☁ しんどいとき、人は「止まってしまう」

人の心は、負荷がかかりすぎると「止まる」ようにできています。
考えすぎたり、やる気が出なくなったり、なぜか涙が出たり。
それは「弱さ」ではなく、心が発しているSOSです。

大事なのは、「止まってしまった自分」にダメ出しをするのではなく、
ほんの小さな一歩を、自分のために踏み出してあげること。

 

🌱 小さくていい、「行動」が心を変えていく

心理学では「行動活性化」という考え方があります。
気持ちが沈んでいるときほど、何かを“してみる”ことで心が動き始める、というものです。

たとえば…

  • 朝、カーテンを開けて日差しを感じてみる
  • 好きな飲み物を用意して、深呼吸しながら味わってみる
  • 気になる本を手に取って、3ページだけ読んでみる
  • 誰かに「おはよう」とLINEを送ってみる

それだけで、心の「詰まり」がすっとほどけることがあります。
大きな決断じゃなくていい。気合いもいりません。
“今の自分にできること”を、小さく動かすこと。それが大きな回復につながっていきます。

 

🌼「がんばらない勇気」も、大切に

もし今、誰かが「私はもうダメかも」と感じていたら、伝えたい言葉があります。
「あなたがつらいと感じていることには、ちゃんと理由がある」
そして、今はまだ“がんばらない勇気”が必要なときかもしれません。

誰かに話すだけで、ずいぶん気持ちが軽くなることもあります。
あなたの声を受け止める人は、必ずいます。

 

🌟 春の空気にのまれず、心にやさしい一歩を

新年度のスタート。まわりがキラキラして見えるときほど、自分を置き去りにしがちです。
でも、春の陽射しのように、自分の心にもあたたかさを注いであげることが、
本当の意味での「前向き」なのかもしれません。

焦らず、比べず、まずは一歩。
その一歩を、自分のために。

 

 

 

(2025.3.9記) 【セミナー概要】

2月22日(土)に開催されたセミナー「安心できない子どもの理解と支援」の概要版です。

 

児童自立支援施設での経験

「安心できない子どもの理解と支援」をテーマにした講演の中で、川村先生は自身の経歴と児童自立支援施設での経験について語った。
先生は横浜市の中学校教員や生徒指導専任を経て、児童自立支援施設「桜坂分校」の開設に携わり、現在は横浜市子ども家庭支援課で子どもの権利擁護を担当している。
児童自立支援施設は、不良行為や家庭環境の問題を抱える児童を支援する施設であり、児童相談所や家庭裁判所の判断を経て入所が決定される仕組みについて説明があった。

 

子どもの安心と愛着の重要性

安心できない子どもの特徴として、仲間への思い入れの少なさ、人間関係の希薄さ、集団行動の困難さなどが挙げられた。
具体的な事例として、虐待を受けた中学3年生の男子生徒や、非行に走った生徒のケースが紹介された。
また、愛着理論に基づき、子どもたちが「今だけを生きる時間感覚」に陥りやすいことや、過去・現在・未来をつなぐ振り返りプログラムの重要性が説明された。
さらに、DSM-5における愛着障害の分類や、学校における子どもたちの安心度を測る「逆三角形モデル」も紹介された。

 

虐待・不適切な養育を受けた子どもへの支援

虐待や不適切な養育を受けた子どもたちの支援について、以下の主要なポイントが示された。

  • 安心・安全な環境づくりが最も重要であること
  • 子どもの成長には時間がかかり、一筋縄ではいかないこと
  • 愛着の問題を抱える子どもは言葉の発達が不十分であることが多く、行動と言葉の一致を図る必要があること

 

また、学校組織においては、教職員が安心して働ける環境の整備や、情報共有の仕組みづくりが支援の基盤となることが強調された。

 

 

(2025.1.31記) 【セミナー】

開催が延期になった第3回心理セミナーが、体制を整えいよいよ募集を再開しました。

「安心できない子ども」って難しそうなテーマですが、実は、相談や支援にかかわる方だけでなく、み~んなに聞いて欲しい内容でもあります。

気になるお子さんの行動はありませんか。

でもね
神経質になって観察することはないですよ。探すことが目的ではないのです!

「気になること」=「違和感を感じること」=「SOSのサインかも」

そんなお子さんの行動をまず理解しましょう。
そして、どう手を差し伸べたらいいか、考えましょう。

セミナーの講師の川村雅昭さんは、中学校長退職後保土ヶ谷区のこども支援員として、そんなご家庭の支援活動をしています。
子どもの年齢や性別、扱うケースは非常に幅広いそうです。
地域からの通報があると、先ずは48時間の見守りに入りますが、初動が大事だとも話されていました。

リアルにお話を伺った時は、つい聞きいってしまいました!

あなたも聞いてみませんか。日ごろの子育てのヒントが隠されていると思いますよ。

 

(2025.1.19記) 【一般】

お気づきの方もいると思いますが、弊社はHead  Office  と  Business Officeがあります。

 

前者は経営に関わる執務の場所ですが、後者では以下の業務を行っています。

・心理カウンセリング(プライバシー保護のため個室で)

・グループスーパービジョン(8名以下)

・個別スーパービジョン(個室で)

・オンライン(Zoom)での授業、セミナー、会議

・キャリアコンサルティング(プライバシー保護のため個室で)

などなど、静かな環境で集中して取り組めるので、かなり好評です。

 

こころ穏やかにお茶でも飲みながら、語らいたいものですね。

あなたなら、何について話したいですか。聞きたいですか。

 

 

(2025.1.17記) 【一般】

お知らせでもお伝えした通り、朝日新聞出版が運営する、小学生・未就学児のママパパ向け子育て・教育情報サイト「AERA with kid’s +」で、第2回心理セミナーの内容が掲載されました。

 

なんと!3日間でサイト内だけで20万PVがあったそうです。とても多く方に読まれていると編集者から嬉しい連絡がきました。関心の高さが伺えますね。

 

今後も様々な話題を提供していくので、しばしお待ちを!

 

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(2025.1.5記) 【一般】

初めまして。ふくろうの「ホーホー」です。

 

いつもカウンセリングルームでお話をホーホーと聞いているのですが、

たまにはブレイクタイムが必要なのは、

人生(ふくろう生?)も同じですね。

 

ここでは、「ウェルビーングへのヒント」を不定期に発信していきたいと思います。

そもそもウェルビーングとは何でしょうか?

少し難しい言葉で言うなら、

身体的・精神的・社会的に良好な状態を指しますが、

ひらたく言えば、

心身ともに満たされた状態のことです。

 

これは決して簡単なことではありませんが、

「知識る」=「知る」ことで「今よりさらに良くする」ことはできるのです。

 

さて、あなたも小さな一歩を踏み出しましょう。

© International Psychological Science Lab.