(2025.4.18記) 【一般】
🌸新年度の光と影──心が疲れたときにこそ、「小さな行動」で未来を変える
4月。
新しい制服、新しいスーツ、新しい場所、新しい出会い。
駅のホームや車内、学校や職場に漂う、どこか初々しく、前向きな空気。
そんな空気にふと気持ちが和らぐこともあります。
でも、その裏側で、少しずつニュースになりにくい「しんどさ」が積み重なっているのも事実です。
「退職代行」「人身事故」といった、重たい話題が流れてくることもあります。
新しい環境で踏ん張っている人たちの中には、
「本当はしんどい」「誰にも言えない」そんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。
☁ しんどいとき、人は「止まってしまう」
人の心は、負荷がかかりすぎると「止まる」ようにできています。
考えすぎたり、やる気が出なくなったり、なぜか涙が出たり。
それは「弱さ」ではなく、心が発しているSOSです。
大事なのは、「止まってしまった自分」にダメ出しをするのではなく、
ほんの小さな一歩を、自分のために踏み出してあげること。
🌱 小さくていい、「行動」が心を変えていく
心理学では「行動活性化」という考え方があります。
気持ちが沈んでいるときほど、何かを“してみる”ことで心が動き始める、というものです。
たとえば…
- 朝、カーテンを開けて日差しを感じてみる
- 好きな飲み物を用意して、深呼吸しながら味わってみる
- 気になる本を手に取って、3ページだけ読んでみる
- 誰かに「おはよう」とLINEを送ってみる
それだけで、心の「詰まり」がすっとほどけることがあります。
大きな決断じゃなくていい。気合いもいりません。
“今の自分にできること”を、小さく動かすこと。それが大きな回復につながっていきます。
🌼「がんばらない勇気」も、大切に
もし今、誰かが「私はもうダメかも」と感じていたら、伝えたい言葉があります。
「あなたがつらいと感じていることには、ちゃんと理由がある」
そして、今はまだ“がんばらない勇気”が必要なときかもしれません。
誰かに話すだけで、ずいぶん気持ちが軽くなることもあります。
あなたの声を受け止める人は、必ずいます。
🌟 春の空気にのまれず、心にやさしい一歩を
新年度のスタート。まわりがキラキラして見えるときほど、自分を置き去りにしがちです。
でも、春の陽射しのように、自分の心にもあたたかさを注いであげることが、
本当の意味での「前向き」なのかもしれません。
焦らず、比べず、まずは一歩。
その一歩を、自分のために。