ホーホー先生のブレイクタイム(2025.10.4記)

(2025.10.4記)【一般】

 

🍁秋の夜長に「ひとり時間」を味方にする

— 静けさと友になるということ —

 

秋の夜が深まると、ふと自分の心と向き合う時間が増えていきます。
昼間の喧騒が落ち着き、外の虫の声や夜風の音が静かに流れるとき、
心の奥にあった思いや記憶が、そっと顔を出すことがあります。

 

そんなとき、私たちは少し戸惑うかもしれません。
「ひとりって、さびしいな」
「こんなことを考える自分は、弱いのかもしれない」
でも実は、その“ひとりの時間”こそが、自分の心を整えるための大切な入り口です。

 

心理学者カール・ロジャーズはこう語っています。

「孤独を恐れずに、静けさと友になること」

 

孤独をなくそうとするのではなく、静けさと“友だち”になる。
それは、ありのままの自分を受け止める練習でもあります。
誰かと比べず、何かを生み出そうとせず、
ただ「いまの自分」を感じてみる時間を持つこと。
それが、こころの再生をゆるやかに支えてくれるのです。

 

たとえば、夜寝る前に小さな灯りの下で日記をつけてみるのもいいでしょう。
「今日、心が動いた瞬間」を一行だけ書く。

嬉しかったこと、少し落ち込んだこと、どちらでもかまいません。
自分の“こころの揺れ”に気づくことが、心を育てる第一歩になります。

 

秋の夜長は、焦らず、無理をせず、
「自分のペースで整える時間」として過ごしてみませんか。
誰かと過ごす時間も大切ですが、
自分と向き合う時間もまた、私たちをやさしく強くしてくれるのです。

© International Psychological Science Lab.